ニュース蔵

気になるニュースの裏側まで追いかけちゃいます!

*

魔法の氷「リキッドスノー」が魚の鮮度に革命を起こす!

   

鮮度をいかに保つかというのは
鮮魚の流通に関わる人にとっての
重要なテーマ。

その鮮度を飛躍的に上げる技術として注目を
集めるのが、海水をシャーベット状にした
「リキッドスノー」。

急激に冷却できるリキッドスノーの秘密

海水をシャーベットにしたリキッドスノーは
ふつうの氷よりも温度が低いのが特徴。

理科の実験であったように
氷に塩を入れると温度が下がる
というやつですね。

魚の鮮度を落とさないためには
早く冷やすことと共に、
決して凍らせないことが重要。

凍ってしまったら魚の細胞を
壊してしまうためです。

魚によって違いますが、2~4℃程度の
温度にまでいかに早く冷やすかが
鮮度の分かれ目になります。

特にマグロは獲ったばかりのときには
30℃ほど体温があります。

これを2~4℃に冷やすまでの時間によって
鮮度に大きな差が出てきます。

ふつうの氷ではマグロの芯まで冷えるまでに
20時間はかかりますが、リキッドスノーなら
13時間程度で可能。

しかもふつうの氷だと輸送途中で融け出した
水が浸透圧でマグロの身に吸収され色や味が
落ちてしまいます。

その点リキッドスノーは海水であるため
その心配もありません。

しかもふつうの氷は1トンあたり1400円
なのに対しリキッドスノーは600~800円と
製造コストが低いのだそうです。

これだけいいこと尽くしだと鮮魚の世界では
リキッドスノーがスタンダードになっていく
かもしれませんね。

まさに“魔法の氷”です。

まずい刺身で一念発起

このリキッドスノーを開発したのが
有限会社冷熱技研の保坂征宏社長。

もともと三菱電機の冷凍・空調機器の
エンジニアだったのだそうです。

冷熱技研を起業したのは定年後。

起業したきっかけは東京で食べた刺身が
長崎の刺身よりもまずかったことと、
エンジニア時代に東南アジアで製氷機を
売り込もうとしたときに氷を作るための
水がないと言われた経験が元になった
とのこと。

文献を調べ、海水をシャーベット状に
凍らせることでこれらの問題をクリア
出来るのではないかと考えたのだそうです。

まさに「必要は発明の母」とは
よく言ったものですね。

それでも構想から完成に至るまで
10年かかったのだそうです。

今ではタイやマレーシアといった国でも
リキッドスノーの製氷機が導入されている
とのこと。

海水を使うというところが後進国でも
受け入れられたポイントでしょうね。

今後は肉や加工食品でもこの技術を
応用していきたいと保坂社長は考えている
そうです。

鮮魚に留まらずリキッドスノーが食品業界を
席巻する日が来るかもしれませんね。

リキッドスノーの今後の可能性に
注目しましょう。

スポンサードリンク

 - ビジネス