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ゴミでできるバイオコークスの作り方、メリット・デメリット

   

近畿大学理工学部の井田民男教授が開発した
新エネルギー・バイオコークス。

生ゴミや廃材といったものからできるいわば
“人工の石炭”。

まさに夢のような新エネルギーです。

その製造工程は意外とシンプル。

まず原料を圧縮。
その圧力20MPa(メガパスカル)。

相当な圧力ですね。

そのまま180℃で約30分加熱。

常温にまで冷却して出来上がり。

とっても簡単ですぐにでもできそうですが、
圧縮時に空気だけを逃がして水蒸気(水分)
を逃がさないようにするのが難しいのだ
そうです。

じつは180℃で加熱することと、
水分量10~15%という加減がポイントで
それが特許にもなっているのだとか。

その微妙な加減を実現する圧縮装置を作る
ため、東大阪の鉄工所の力を借りたのだ
そうです。

オーダーしたら3日で仕上げてきたと
言いますから、さすがものづくり大国・日本
の技術力ですね。

このバイオコークスには石炭に比べて
たくさんのメリットがあります。

まず燃やしても硫黄酸化物が出ない。

石炭を燃やすと硫黄酸化物が発生し、
これが酸性雨の原因になります。

そして、非常に硬い。

つまりは崩れたりしないので安定した形状
を保っていられます。

また燃やしても燃えカスが残らない。
いわゆる歩留まりが100%なのだそうです。

燃やしても灰が残らないってウソみたいな話
ですね。

さらには燃料ではありますが、
火が点きづらく600℃くらいで熱しないと
燃えないのだそうです。

逆にすぐに火が点くようだと保管するのにも
注意が必要ですし、取り扱いが難しく
なりますから、安全面を考えると安心
ですね。

バイオマスエネルギーだけに排出される
CO2も実質0(ゼロ)。

もういいこと尽くめに思えますが、最大の
課題はやはり「コスト」。

国内で作ると、特に生産コストがかかって
しまい、結局は石炭の値段と同じくらいに
なってしまう計算なのだそうです。

さらに残念なことにバイオコークスだけでは
発電用のタービンを回すだけの熱が足りない
ため発電所では使えないそうです。

しかし、製鉄や自動車生産などの現場では
十分に利用できるとのこと。

実際にコストが安く済むタイやマレーシアで
プロジェクトが始動しているのだそうです。

これからさまざまな分野での用途の開発が
進みそうですし、バイオコークス自体の
品質をより石炭に近いものにできれば
発電にも利用できます。

井田教授も「火力発電の石炭の需要に対応
すること」を目標に掲げています。

実現したらエネルギー事情がいい方向に
大きく変わりそうですね。

夢が広がります。

バイオコークスでエネルギーの未来が
明るくなっていったらいいですね。

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